はじめまして。
大学院の博士課程(D3)で化学系の研究をしている「りお」です。
私はすでに就活を終え、2026年の4月からメーカーの研究職ではたらく予定です。
ここ数年、
- 「博士の就活はいつ始まるのか?」
- 「D2の研究が忙しすぎて、準備が間に合うか不安」
- 「修士と同じスケジュール感で大丈夫なのか?」
といった相談を多く受けるようになりました。
特に化学メーカー志望の博士学生向けの情報は、製薬系と比べて断片的で、
不安を感じながら手探りで進めている方も多いのではないかと思います。
この記事では、
- 化学メーカー研究職の就活が「いつ」始まるのか
- 28卒以降は「いつから」動くべきか
- 忙しい博士課程の中で、何を優先して準備すべきか
を、博士目線・化学メーカー目線で整理します。
少しでも不安が減り、研究に集中しながら就活を進められる助けになれば幸いです。
開始時期と選考フロー
まず結論から言うと、
化学メーカーの博士研究職就活は、早い企業で「D2の夏ごろ」に本エントリーが始まります。
ただし、秋(9月ごろ)から冬(11月〜1月)にかけて博士早期選考を実施する企業もあるため、企業によって差が大きいもの現状です。
選考フロー自体は多くの企業で共通しており、
- プレエントリー(マイページ登録)
- 本エントリー(Webテスト・テストセンター・ES・研究概要提出)
- 面接選考(一次面接 → 技術面接 → 最終面接)
という流れです。
企業によっては、一次面接と技術面接の順番が前後したり、二次面接が最終面接となるケースもあります。
また、テストセンター受験の有無も企業によります。
化学メーカー就活の特徴
化学メーカー博士就活の特徴としては、
- 大企業が比較的多い(製薬企業と比べると比較的応募が分散しやすい)
- 企業が多いため情報を見逃しやすい
- 研究職(基礎より)が狙いやすい
- 初任給が高水準
といった点が挙げられます。
なんといっても売り上げ一兆超えの大企業が15社近くあるため、
しっかり情報をフォローしないと
「気づいたらエントリーが終わっていた」
という事態も起きやすいのが、化学メーカー就活の怖いところです。
28卒はいつ就活を始めるべき?
私自身の経験や、近年の傾向を踏まえると、
- プレエントリー:D2の4〜6月
- インターン:D2の8〜11月
- 本エントリー:D2の7〜12月
というスケジュール感が、化学メーカーでも徐々に定着してきています。
特にここ数年は、
- 博士採用の早期化
- 優秀層の囲い込み
- インターン・説明会経由の選考
などの影響で、就活開始時期が前倒しになっています。
27–28卒の方は、
「D2のGW前後=就活のキックオフ」
と考えておくと、安全です。
研究が忙しい時期だからこそ、
「全力で始める」ではなく、
D2の春頃から「まずは情報を取りに行き、徐々にペースを上げる」
という意識が重要になります。
修士就活と同じ感覚で進めると危険
博士就活でよくある失敗が、
「修士と同じ時間軸で考えてしまうこと」です。
修士と同じ時期に選考を受けることも可能ですが、博士早期選考が多くの企業で設けられているため、出遅れると研究職のポジションの空き状況も変わってきます。
さらに、
- 人間的な成熟性
- 専門性の高さ
という2点もより重要視されます。
そのため、
「エントリー直前にまとめて準備する」
という進め方は、かなりリスクが高いです。
まず優先して準備すべき3つのこと
では、D2の春〜初夏にかけて、
何から手をつけるべきか。
結論として、私は常に次の2つを最優先だと考えています。
① 研究概要(最重要)
化学メーカー研究職の選考において、
研究概要はほぼ“研究力そのもの”として評価されます。
- A4で2枚前後(企業により差あり)
- 専門性
- 産業への応用を意識しているか
が問われます。
学振申請書や論文とは評価軸が異なるため、
早めに「企業向けの研究概要」として作り直す必要があります。
実際の書き方については、私のNoteの方で力を入れて解説しておりますので、ぜひご覧になってください!
D2の春〜夏のうちに一度完成させておくと、
その後の就活が本当に楽になります。


② 自己分析
もう一つ重要なのが、自己分析です。
化学メーカーの面接では、
- なぜアカデミアではなく企業か
- なぜ化学メーカーか
- なぜこの会社か
を、研究経験と地続きで説明できるかが問われます。
ここが曖昧だと、
「研究はすごいけど、うちじゃなくてもいいよね」
となってしまいます。
自己分析は一朝一夕ではできないので、
研究の合間に少しずつ言語化していくのがおすすめです。
③ 情報収集(インターン・セミナーを含む)
3つ目が、早めの情報収集です。
化学メーカーの博士就活では、
インターンや企業セミナー経由でしか得られない情報が意外と多くあります。
- インターンは、
少なくとも第一希望・第二希望くらいまでは参加を検討した方がよい - 募集が早い企業では、5〜6月に夏のインターン選考が始まるケースもある
- そのため、研究概要・自己分析と並行して、早めに動くことが重要
また、
- アカリク
- エマテク
といった理系・博士向け就活サイトに登録し、
企業セミナーや説明会に早めから参加できると、
その年度特有の採用動向や企業の温度感を把握しやすくなります。

インターンに行く・行かないに関わらず、
情報収集をしているかどうかで、就活の見通しは大きく変わります。
「応募のため」ではなく、
「判断材料を増やすため」の情報収集
という意識で動くのがポイントです。
まとめ
博士就活において、
- 情報を集める
- 全体像を把握する
- 研究概要を磨く
- 自分の軸を整理する
こうした準備フェーズに早く入ることが大切です。
28卒以降の方は、
D1の3月ごろに就活を意識しはじめ、
D2のGW前後を一つの目安に、
無理のない形で就活のギアを入れてみてください。
研究と就活は両立できます。
正しい順番で、正しい準備をすれば大丈夫です。




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